
管理栄養士を目指している大学生や、まだまだ悩み中の高校生のみなさん!
病院管理栄養士7年目(29歳)の私がお給料について赤裸々にお答えします。
・管理栄養士になるか、他の職種の方が良いのか迷っている。
・管理栄養士のリアルな給料明細が知りたい。
以前投稿したこともありますが、管理栄養士は病院やクリニックにいる他の職種の方と比べると給料は低い!です。
それでも私が管理栄養士として働き続ける理由についてもお話します!
管理栄養士と看護師に給料の差があるのはなぜ?
今はインターネットで少し調べると ❝管理栄養士 給料 低い❞ なんて出てくるので、なりたいと思っても、将来のことを考えると心配で・・・看護師の方がいいのかな・・・という方もいらっしゃると思います。
しかしそれには必ず理由がありますし、私はそれも納得して管理栄養士として働いています。
看護師の主な手当て
夜勤手当て:10,000円~12,000円
こちらの記事(管理栄養士の給料が低い本当の理由)でも書いたように、看護師には夜勤がありますよね。夜勤手当を調べてみると大体1万円~1.2万円となっています。※福岡県のハローワーク調べ
夜勤を月に約5回すると、給料に5万~6万プラスされることになります。

一ヶ月に5~6万円のプラスはかなり家計も楽になりますよね。
一年で60万~72万も管理栄養士より多いことになります・・・(泣)
管理栄養士の主な手当て
早出手当て:1,000円~2,000円
管理栄養士で夜勤のある職場は日本中を調べてもほとんどありません。
また、病院や学校・福祉施設などの厨房は委託化が進んでいるので、かなりの人員不足じゃない限り、管理栄養士は厨房業務を行わない場合がほとんどです。
しかし、どの業界も人手不足はありますよね。調理師さんの人手が足りない時や、手の込んだ献立の時(行事食など)は管理栄養士も厨房を手伝います。
また、厨房では朝食の準備をする為に、朝早く出勤しなければならない日があります。病院であれば大体5:00-5:30には出勤します。そのようなときには早出手当(早朝手当)が付く場合があります。
相場は約1,000円~2,000円です。※福岡県のハローワーク調べ
早出を月に約5回すると、給料は5千円~1万円プラスされることになります。

看護師の夜勤手当に比べるとかなり低い設定ですね。
理由は真夜中寝ずに働くわけではなく、早朝に出勤してお昼過ぎには帰られるからです。
この様に、“看護師には夜勤があるけど管理栄養士にはない”というところも給料が大きく違ってくる要因となっています。
将来を迷っている高校生へ
管理栄養士の道を進むべきか、もっと他の職業に進むべきか・・・。
たくさん悩んでいると思います。
管理栄養士の仕事内容は【献立の作成・発注納品作業・栄養指導・栄養計画書の作成】など、知識があれば誰が行っても問題ないことが多いです。
しかし手術や注射などの処置は医師・看護師の資格が必ず必要です。※他にも沢山ありますが…
診療報酬といって、病院が国からもらえる点数(お金)も管理栄養士にはあまり出番がないのも正直なところです。
とはいえ、管理栄養士の仕事に全く魅力がないわけではありません!
入院中の一番の楽しみは?
入院したことのある方なら思い当たる節があるかもしれません。

皆さん、入院中の一番の楽しみは何ですか?
薬を飲む時間? 血圧を図る時間? リハビリの時間? 主治医と話す時間?
薬やリハビリを一日忘れられても誰も怒りませんが、食事を一日忘れられるとどうなりますか?
一日どころか一食抜くだけでもツライですよね。
患者さんは薬を飲んで笑顔にはなりませんが、食事を食べれば笑顔になってくれます。
ご家族の方も、お見舞いの際には必ず「何が食べたい?」と気遣いされています。
栄養管理(食事)は生きていく上で切っても切れない最も重要な事柄だということです。
しかし今は、管理栄養士という職種は歴史が浅く、医者や看護師と肩を並べて働けている人が少ないのが現実です。
私たち管理栄養士が学会発表や認定資格などによる専門性をもっと高めて、食事がどれほど病気に関わっているかを証明していくことで、今後の管理栄養士の未来は明るくなるに違いありません!
管理栄養士はまだまだ魅力がある職種です。
管理栄養士のリアルな月給は?【明細あり】
今回の記事ではボーナスを詳しく紹介していきます。
ボーナスを写真付きで紹介!
ジャ―――――ン!!!
賞与支給総額\477,500
控除合計\86,115
差引支給額\391,385でした!
29歳(女)地方の病院勤務管理栄養士(副主任)のボーナスは約39万でした。
多いと思うか少ないと思うかは自分次第です。
私は全く文句ありません。ふつうに生活できます。
たまに美味しいものを大切な人と食べて、趣味の登山やキャンプを友達と楽しんで、大好きな韓国に2ヶ月に1回遊びに行ければ大満足です!
管理栄養士は昇給しやすい!?
管理栄養士が所属する栄養課(給食課・栄養管理課など呼び方は色々)には栄養士、調理師と調理補助で構成されています。
イメージは小さな施設であれば管理栄養士1〜3人、その下に栄養士・調理師・調理補助が10〜20人となります。ということは、管理栄養士として入社すれば必然的に栄養課の中ではトップ3に入れます。
そして管理栄養士として働いている方は女性の方が多いので、結婚・出産などを機に退職される方も結構います。
そのため“石の上にも三年”、我慢して働き続ければほとんどの方が役職がつき、昇給するのが管理栄養士です。実際私も、私の管理栄養士の友達も、新卒で就職して一つの職場を辞めずに働いている子はほとんど役職者になって昇給しています。
管理栄養士であり続ける理由
管理栄養士は衛生面に徹底した仕事。
看護師は褥瘡や血液、排泄とは切ってもきれない仕事です。
管理栄養士には夜勤がなく日勤帯がほとんど。その分給料の手当はないので低所得。
看護師には夜勤がつきもの。夜勤の日は昼夜逆転するのが当たり前。高所得。
そう考えると管理栄養士は規則正しい生活、子育てしやすい環境、友達との予定の合わせやすさが整っているのでプライベートも充実しやすいのではないかなと私は思います。※看護師として働くことが悪いことではありませんもちろん。
管理栄養士は【08:00-17:00】の日勤帯勤務が基本です。
今は給料が低いかもしれませんが、それには①変動制の少ない働きやすさ②専門性の低さが関係している気がします。
管理栄養士は衣食住の食に関わるとっても重要な職種です。
医師や看護師のように歴史は長くありませんが、学会発表や研究による成果を世間にどんどん伝え、食事がどれだけ人の生死に関わっているかが分かれば、今後AIが発達しようと管理栄養士の仕事はなくなることはありません。
この記事を読んで少しでもプライベートも仕事も充実できる素敵な管理栄養士が増えてくれることを願っています。